今回のテーマは「サブスク」です。新聞などの定期購読を意味するサブスクリプションの略で、料金を支払うと一定期間、商品やサービスの提供を受けられるというものです。このサブスクが県内で広がりをみせています。
大分市中央町の大分オーパ1階にある「ONOSAKETEN」。こちらで3年前から始まったのがコーヒーのサブスク。1か月2000円を出して、会員に加入すると1回の来店で3杯まで注文ができます。
(ONOSAKETEN・北川麻衣子さん)
「インタサブスクのメニューはコーヒー・紅茶・カフェラテ・カプチーノ・エスプレッソを準備しています」

仮に30日間、毎日通った場合、1日あたりのコストはおよそ67円。テイクアウトもできるため、通勤前のサラリーマンやリモートワークの人からも人気を集め、コロナ禍でも会員は増えている状況ということです。
(ONOSAKETEN・小野育洋代表)
「ここにいるときだけでも少しゆっくりと素に戻れる時間にしてもらえたらなと思います」
大分市畑中にある創業50年以上の老舗定食屋「天領」は、コロナ禍でサブスクをスタート。月額8000円で1日1回、昼か夜のどちらかで食事ができます。
(天領・高瀬憲司代表)
「コロナ禍で店も来店客も減っているので、少しでも売り上げが良くなればというのと、大分では聞いたことがないサービスなので、ぜひ一番にやってみたいなと思って始めました」

店のメニューは30種類以上あります。常連客を中心に、サブスクがじわじわと広がっています。
(サブスク利用者)
「信じられないくらいお得感がある。味もボリュームもあるしいつも出来立てを食べられるし、逆にちょっと店の売り上げが心配です」
店のサブスクはテイクアウトにも対応。夕飯のプラス1品にと、主婦の来店も増えているということです。

(高瀬代表)
「物価も色々上がってますし、うちも頑張りますので、いろんな方に来てもらってサブスクを利用してほしいです」
オープンから2022年で46年目、別府市汐見にある「家具の丸高」。携帯のアプリから様々な家具や雑貨がレンタルできるサブスクを行っています。
(家具の丸高・高田修司社長)
「学生や単身赴任の方など、比較的短期間に家電や家具を借りたいという方にはすごく喜ばれるサービスだと思う」
中古の3人掛けソファーは購入するとおよそ18万5千円ですが、サブスクを利用すると月額2000円でレンタルできます。このほか、電化製品などもレンタル可能で、商品は配送・設置までサービスに含まれます。

(高田社長)
「家具はライフステージに沿って使っていくと思う。そういうニーズに合わせて家具を貸すということがなかったので、このサービスがみなさんに使ってもらっている理由だと思います)
消費者のニーズにあわせて広がりをみせる「サブスク」。今後も新たなサービスが増え、さらに注目度が高まりそうです。