店主が刺激を受けた店とは…

 木元さんが刺激を受けたのは同じ京都で餃子店を営む井上定博さん。「餃子の王将」の店長だった約40年前から『皿洗いで食事無料』を始め、リタイア後の今年3月に始めた新しい店「いのうえの餃子」でもそのポリシーを貫いています。

 (いのうえの餃子・店主 井上定博さん)
 「腹が減って寒いのは絶対明日につながらない。寒くてもここにきておっさんにタダで山盛り食わせてもらったら、明日もやろうかという気分になるねん」

 取材した日、木元さんの店に地元・同志社大学の学生がやってきました。さっそく店の厨房へ。オリジナルTシャツに着替えて皿洗い開始です。何回もこのサービスを利用しているとあって、慣れた身のこなしです。

 (同志社大学3年生)
 「ゼミに関わる時間が多くなってきて、それでバイトに入れなくなってお金なくなってきて外食を控えているというのが現状で。そういう時にこの店のツイートを見て『うわー』って思って」

 そして30分の皿洗いを終えると、いよいよお待ちかねの一杯が。

 (同志社大学3年生)
 「めちゃめちゃおいしいです」

 働いた後のラーメンはやはり格別です。

 (ラアノウミ・店主 木元厚仁さん)
 「うれしいですね。もっと広まって、来てくれる方が増えたらいいなと思います」