カナダ南東部沖で消息絶った「タイタニック号」残骸探索ツアー用の潜水艇。酸素が尽きるとされる計算上のタイムリミットを迎えた。5人の富豪を乗せた潜水艇はなぜ消息を絶ったのか?「ものをたたく音」は何を意味するのか?海難事故に詳しい神戸大学大学院の若林伸和教授は「モノをたたく音」が本当なら「潜水艦や探査機で音源を特定できる」と話す。また潜水艇について「日本の深海艇に比べて、見た目は簡単に作られているようにみえる」などと構造や強度について懐疑的な見解を示した。

―潜水艇タイタンは5人乗りで5人が乗船しています。運営会社の創業者、イギリスの大富豪、フランスの探検家、パキスタンの富豪とその息子さん。5人が乗ると窮屈にも見えますが、どんな印象ですか。

若林伸和教授:日本だとJAMSTECが「深海6500」という本格的な調査研究のための潜水艇を作っています。基本的には国家の技術の粋で作るようなもので簡単に作れるもんじゃないのですが、(タイタン)の見た目はちょっと簡単にできているかなという印象を受けました。

―およそ4000mまで潜ることができるのはかなり難易度の高いことなんですか?

4000mはかなり難易度が高いので、こういう窓のところとかはどうしても強度が弱くなってそこの基準がしっかりとできてたかどうかというのは心配になるところです。

―救出にむけてタイムリミットが迫っています。まずは「音波を当てて、反応が届くか」という探査方法があるのでしょうか。

いまは哨戒機から音をとって、それで何かあるということになったら、ブイを投下して、高性能なマイクロホンで音をとることができます。その次に普通の船で船底に音波を出すようなものがついてるとか、潜水艦だと周りの方向も含めてどちらの向きから音がしてるかっていうことがかなり精密に測れるんで、もし潜水艦がオペレーションをしてたら、位置の特定はちょっと早いとは思います。