ネットで表示された“まぎらわしい”広告から現金を請求されるというトラブルが確認されました。小学校で配布されたチラシに掲載のQRコードをきっかけにトラブルが起き、消費生活センターが注意を呼びかけています。

大分市内の小学校で配られた1枚のチラシ。子どもたちに人気の「あるイベント」を告知する内容で参加を申し込むためのQRコードが記載されています。

(安部記者)「このQRコードに携帯をかざしてリンクに飛ぶと、最初に大きな文字で『スタート』というボタンが出てきます」

(トラブルに遭った女性)「イベントのQRコードなので信じ込んでしまって、そこからすべて登録を進めていった。6000円弱が海外サーバーを経由して請求されていた」

こう話すのは大分市内に住む40代の女性です。スマホの画面に最初に表示される『スタート』をイベントの事前申し込みへの導線と思い込みました。実際に同じ画面を確認しましたが、その『スタート』周辺をよく見ると、その表示はインターネット広告枠で、女性は画面の指示に従い、名前やクレジットカードの番号を入力して最後まで決済。6000円が引き落とされたといいます。

女性は手続き中に「英語」のサイトが表示されたことから、イベントの申し込みサイトではないと気づきました。その後、カード会社に問い合わせましたが、何を購入したのか今も不明だと話します。

(トラブルに遭った女性)「信じ込んでしまった私がいけないが、小学校から配られたチラシだったのが一番大きい。QRコードから入って広告が出るとは知らなかったので、私の不注意であることは間違いないが、それぞれが気を付けるしかないと思う」

イベントの内容と混同しやすい広告だったことが招いた今回のトラブル。日々相談が寄せられる県消費生活センターは注意を呼びかけます。

(県消費生活センター・村上美佳子相談員)「インターネットは便利な反面、悪いことをする人にとっても便利なツール。登録や購入の場合には細かい字の文章をきっちり読んで理解してから申し込むようにしてほしい」

イベントの運営会社もサイト上で「クレジットカードの番号を入れるような箇所はありません」などとまぎらわしい広告への注意を促しています。