■AI予測で9割以上が定価で売れる!?廃棄ゼロの先に…
では、AIの予測はどのくらい当たるのでしょうか?
DROBE 山敷CEO
「倉庫にあるのが、2021年の秋冬シーズンに向けて作った商品です」
この会社では2021年、AIを使ってニットなど1000着を作りましたが、今、残っているのはわずか。他のブランドの商品と一緒に会員に送ったところ、まだ認知されていない新ブランドながら、9割以上が定価で売れたといいます。
山敷CEO
「9割という結果が出たことは好ましいかなと思っていて、最初の第一ステップは刻めたかなと思っています」
AIで分析された服を購入した女性は…
DROBEを利用する女性
「買う側としてはどこが作っていようが良いものだったらいいので。価格と品質のバランスが良かったように思います」
アパレル業界で、定価で売れる服は生産数の半分ほど。値下げをしても3割が売れ残り廃棄されているといいます。
そのため、廃棄分を価格に上乗せしているブランドもあると言われているのです。
山敷CEO
「売れ残りというのは間接的に消費者にとっての不利益にも繋がるかなと思っています。我々の取り組みというのは売れ残りが小さくなる。そうするとしっかりと原価率をかけたモノづくりができるようになる。良いものを良い原価率で作って、1シーズンで捨てて新しい服を買うのではなく、良いものをしっかり長く使い続けていただくという循環をAIの技術を通して実現していきたいなと思っています」