インダストリアル・ジャム・プロジェクトから誕生した3つの商品を紹介します。

まずはナイロンとアルミ素材を組み合わせた『ビール瓶バッグ』
保冷機能を備えたバッグの開閉には『栓抜き』が使われています。

倉庫でおよそ30年眠っていた桐の板は『まな板』に生まれ変わり、料理を盛り付けるトレイとしても使えます。

そして、製品加工用にくり抜かれたステンレスの端材は、細身で使い勝手の良い『本立て』に大変身しました。

【グラフィックデザイナー 西村隆行さん】
「形が悪くて『はねられている』果物とか、ちょっと手を加えて素敵なものになるというか、それを表しているのが『ジャム』なのかなというのがあって、工場から出る『ハネモノ』を集めてきて、ちょっとした味付けをして、それだけでこんな素敵なものになるんだよって」

この日はプロジェクトに共感する人たちとの打ち合わせ。
参加したのは塩野谷社長の他、ものづくりの魅力や情報を発信する『三条ものづくり学校』の斉藤翔さんとフリーで企画などに携わる内藤千裕さんです。

【三条ものづくり学校 斉藤翔さん】
「もちろんリサイクルできるものも中にはあるし、でも中には産業廃棄物にしかならないものもあって、何か作っている裏ですごくゴミが出ているより、こっちはちゃんと商品になって、こっちもまた違う出口がある。そういう仕組みの一部になれればいいなと思って」

打ち合わせでは塩野谷社長からある提案が…

【塩野谷豊社長】「生地の仕入れ先のお得意さんが廃業、辞めちゃうよということで、面白い生地いっぱい余っているから、いるようだったら持っていってということで」
【内藤千裕さん】「これ以外にもたくさん?」
【塩野谷豊社長】「300~500メートルくらい」

塩野谷社長のもとに、廃業する生地の問屋から「在庫の処分に困っている」と相談が入ったそうです。

【西村隆行さん】「これ実際、塩野谷さんで使っていたの?」
【塩野谷豊社長】「全然。『こういう活動しているよね、塩野谷さん』って」
【一同】「なるほど!」