梅雨入りし雨の日が多くなる中、持ち歩くことが多くなっている傘ですが、電車に置き忘れるケースも増えています。なぜ傘を置き忘れてしまうのか…心理学の専門家に理由と対策を聞きました。
なぜ傘を忘れる?理由と対策は

NEWSDIG 久保田智子 編集長:
持っていた傘、なぜ電車に忘れてしまうのでしょうか?
梅雨に入ってきて、雨の日が多くなりました。さっきまで活躍していた傘なのに、電車に忘れてしまう。そんな経験がある人多いと思います。まずはこちらご覧いただきましょう。
神奈川県内を走る相模鉄道の忘れ物センターです。部屋の一角に、数にして約700本の傘がありました。これ1週間分です。

忘れた傘を取りに来た方もいらっしゃったんですが、多くはそのままになっているようなんです。なんでも、業界では「ひと雨降ると1日100本」と言われているそうです。
小説家 真山仁さん:
ちょっと安心しました。私もよく忘れるんで、自分が特別だとよく言われたんですけど、普通ですね。
久保田編集長:
きょうは、しっかり聞いていただきたいんです。というのも担当者によりますと、昨年度は約1万5000本の傘の忘れ物があって、忘れ物全体で2割を占めているということなんです。
今回は真面目に、どうして傘を忘れてしまうのか、を考えていきたいと思います。
産業心理学者・芳賀繁 立教大学名誉教授に聞きました。大きく2つ理由があるそうです。

1つは、傘が安いから。手軽なビニール傘を買う人が増えていると思うんです。そうすると安いので、なくなっても痛手ではない、忘れやすいということに繋がっているそうです。
そして2つ目は、身につけていないという点。電車の中で傘を皆さんどうしてますか?濡れているので、何となく自分から離して、手すりなどに置いている人が多いと思うんです。その後、スマホなどに没頭してしまうと、傘を持って降りるということを忘れやすくなっているということなんです。
山本恵里伽キャスター:
確かに遠くに離しちゃうと忘れちゃいますよね。
久保田編集長:
山本キャスターは傘をいつも持っているそうですね?
山本キャスター:
私はいつも折りたたみ傘を、肌身離さず持ってます。晴雨兼用なので、雨、晴れに関係なく、常に必需品としてカバンの中に入ってます。