「異次元の少子化対策」今回の満足度は?

Q.今回 ご自身が当初思っていた「異次元の少子化対策」を100点とすると、今回の満足度というのはどれぐらいですか、合格点ですか?

いやあ…そうですね…実際 今まだ「方針」というところで、ここから戦略という具体的な戦略に落とし込んでいくフェーズなので、そこ次第かな…という感じはしますね。

Q.どのポイントが懸念点としてあります?

私が思うのは、やはり社会構造ですね。もう、少子化になってしまって、育児をしてる人を支援する。というのは、いいんですけれど、育児してる人だけを支援しても、結局、例えば、育児してる人が時短勤務とかだと、結局キャリアか育児か…っていう「2択」を迫られてしまう環境だと、どうしても育児のしやすい社会にはならないですよね。私も子育て世帯の同学年とか同世代の人、育児してる人多いですけど、やっぱり育児をするがゆえにキャリアを諦めなければいけなかった友人が非常に多くて、そういう状況は、もう少子化になるよな…という環境なので、やはりそういった構造自体を変えていくっていう根本的な策がやっぱり必要なんじゃないかなと思いますね。

Q.ほかに伝えておきたいことはありますか?

なんていうんですかね…お金を使って何とかできるっていうものじゃないのが、先ほどの話もそうですけど、やっぱり育児に、子供に優しい雰囲気の社会というのはなかなか、「ここにお金を使ったからできる」っていうようなものではないと思うんですよね。でも皆さん全員、子供時代を経て来たわけですし、子供がいなければ日本の未来はないので…なので…子育てしてる人が、子育てしてる…っていうだけじゃなくて、やっぱり社会全体でそこの負担というか、みんなで支え合っていこうっていう雰囲気じゃないと、いくらどんな施策を打ったとしても、なかなか厳しいと思うんですよね。なので、雰囲気作りみたいなところは、もうみんなでやるしかないかなという気がしますね。

Q.まだ希望はあるというふうに思いますか?

うーん。どうなんでしょうね。私自身も、実は子育てするまで、あんまり子育てに関わったことがなくて、周りに親戚に小さい子がいなかったりとか、あんまり知らないっていう…、例えば電車に乗ってベビーカーを連れている方がいたとして、何に困るかもあんまりわからないっていうような。将来子供を持ちたいと思っている女性の1人だった私でさえ、そういうリテラシーの低さだったので、やっぱり結婚適齢期、出産適齢期になって初めて考えるのではなくて、早期にそういった体験とか、(子育てに)触れる機会があれば、もっといいのかなという気はします。