---ジャニーズ側の会見と紹介したのですが、確かに今回の会見は第三者的な役割だけれども報酬はジャニーズ事務所から支払われている。今回の会見について中村さんの印象は?
(中村竜太郎氏)チームとしては第三者委員会で捉えてもらっていいですよと言ってはいますが、私など長年取材している立場から言わせてもらいますと、あえてきついことを言わせてもらいますと、やはり弁護士っていうのはクライアントファーストなわけですよね。クライアントのために動くというのがその弁護士ですから。どういう人であろうが、お金を払った人に有利なことをするというのが弁護士の役目でもあるわけですよね。そう考えてみるとこれは厳密には第三者委員会ではないというふうに私は思っています。
---確かにお金が支払われている以上、弁護人は弁護する側のことを考えている?
(中村竜太郎氏)もう1つ、今回質疑で出てきたかどうかわからないんですが、選定の仕方がちゃんとクリア、ガラス張りであったのか、どういう経緯でどういうふうに選定をされたのか。ここも非常に気になるポイントです。元々、関係性の強い人だったり、お友達だから頼みますよ、みたいな感じの選ばれ方をするんであれば、もう第三者委員会という名目だけが、お飾りのようになってしまうということで、そういうふうに私は思ってしまいますよね。
---人選ですよね、特別チームのね。1人は前検事総長の弁護士・林眞琴氏そして精神科医の飛鳥井望氏、特別チームにはこの2人に臨床心理の女性研究者を加えた3人で構成されているということです。ジャニーズ事務所は、いずれの方も弊社とはこれまで関係を一切有していない。外部の独立した第三者が調査提言を行うものであり、第三者委員会としての機能を有するというふうに、ジャニーズ事務所は発表しています。では、このチームは本当に第三者としての役割を果たしていけるのかっていうのは一番気になるところです。
(中村竜太郎氏)ご本人たちはそのつもりで引き受けていると思いますが、客観的に見たら、プラス世間的に見たら、本当かな、どうなのかなってそういうモヤモヤとした気持ちっていうのは残ってしまいますよね。