■"ちょうどいい味”の秘訣を探るべく工場へ
秘密を探るべく埼玉県にある日高屋の工場へ。1日に作られる数は、驚きの44万個!誰もが食べたくなる“ちょうどいい味”の秘訣というのが…
吉田工場長
「ラーメンを食べて、さらに餃子を食べて十分満足してもらえるような、野菜の比率を6割、肉の方を4割の“あっさり”食べて頂けるような味にしています」
あっさりしすぎると物足りなく、こってりしすぎると食べ飽きる。“ちょうどいい味”としてたどり着いたのが「野菜6:お肉4」の黄金比だったのです。

そんな餃子の“あっさり”で欠かせない具材というのが、1日10トン搬入されるキャベツ。上下にカットされた上半分は、タンメンなどの具材に。そして下半分は、餃子専用に使用されるのです。

吉田工場長
「上の葉は非常に柔らかくて、餃子にはあまり適さない。下の部分の葉脈という栄養が流れるところをみじん切りにしたのは、非常に甘い」
6割の野菜に4割の豚バラミンチをたっぷり混ぜあわせると、いくらでも食べられちゃうという“ちょうど良いギョーザ”に。これが多くの女性がハマる黄金比。大ヒット餃子の秘密でした。
■相場の半額でとんかつが食べられるワケ
続いては1日で驚異の5万食も売れる大ヒット中のカツ丼。やわらかしっとり、高級店さながらのまろやかさなのにこれでお値段539円と激安で話題になっています。

このカツ丼を販売するのは北は北海道、南は鹿児島と店舗数を伸ばし続けているとんかつ専門チェーン店「かつや」。その最大の特徴は、丁寧な手仕込みの本格カツを超お手頃価格で頂ける事です。
定食で1番人気の120グラムの大ぶりなロースカツ定食は759円。肉厚なのに、お肉はしっとり柔らかで専門店では通常1000円から1500円ほどで出されているというクオリティーが、半額ほどで食べられます。

そのトンカツを揚げていたのはベテラン職人!ではなく、職人技を再現したという“自動揚げマシーン”。どんな豚肉でも美味しく揚げられるように、計算し尽くされた温度の油の中をカツが泳ぐように流れていき、手を触れることなく3分ほどで完成!

本来、おいしいトンカツを頂くには経験豊富な職人さんが付きっきりで揚げ具合を見極める必要があるのですが…この日、厨房にいたのは…。
社員
「4月に入りたての新入社員です。カツを揚げるのは3回目か4回目くらいで全然初心者です。このフライヤーが全自動でやってくるので誰でも美味しいかつを揚げられるようになっています」
バイトさんでもパートさんでも、誰がいつどこで揚げても職人さんのような最高のクオリティー。これがかつや、急成長の秘密でした。