伊藤さんは、学校内のコースで初めての技能教習を行いました。

【指導教官】
「俺の所にブレーキついているので死にはしない」
始めはなかなか感覚が掴めないようで、カーブを曲がり切れなかったり止まったりしてしまいました。この慣れない運転は、運転が初めての人によくあることだそうです。
【指導教官】
「緊張していて力が入っているとか、全然慣れていないところとか、あまり身体的な特徴とかでの大きな差は感じなかったです」

“免許を取る”という夢を諦めていた伊藤さん。30分ほど練習を続けているうち、次第にコツが掴めてきたようです。
【指導教官】
「よし、いいぞ。ちょっとずつ慣れてきているよ。この調子だよ―」
【伊藤さん】
「ブレーキやアクセルの踏み加減とかが難しかったりして…」

“夢をかなえてくれる喜び”を感じながら、補助ペダルを踏んでいます。
【伊藤さん】
「やっぱり体が小さくて諦めていたので、諦めていたところを叶えさせてくれるっていうところがとってもうれしかった。他にも、もしかしたら諦めている人がいるかもしれないから、そういう人がより良く生活できるようになればいいなって」
障害がある人も免許取得にチャレンジして、安全に運転ができる社会へ…。新潟県内での支援はまだ始まったばかりです。
