「中学生の娘がLGBTQかも」周りに相談できない、“理解” されない現状

(質問)
「中学生の娘がLGBTQかもしれません」

(藤岡瑛宏さん)
「娘さんのカミングアウトのタイミングを待ってあげて欲しいです。親御さんからしてもしんどいと、それで悩まれて質問してくれたと思うので。一緒に頑張っていきましょう。僕たちでよければまた相談にのりますので」

日本における性的少数者の割合は、社会全体の3%~10%とと言われていて、少なくとも国内では360万人が当事者ではないか、と推定されています。岡山の団体が行った調査では、学校に通う約9割が「偏見がなどをおそれ、周囲に相談できなかった」と回答しています。

国会で難航する「LGBT “理解” 増進法案」

こうした中、国民の性的マイノリティに対する理解を促そうと、5月に自民党など政府与党は、「LGBT理解増進法」の制定を目指して国会に法案を提出。ただその法案は、2年前に与野党の超党派で合意した内容と隔たりがあるとして、議論になっています。

2人は、LGBTQに関する議論が国会でされることを前向きに捉えつつも、現状では当事者の声が正しく反映されないのでは懸念しています。

(山室佑真さん)
「しっかり議論を進めてからでないと、『一般』と『LGBTQ』との壁が大きくなっていくというか、むしろ溝になっていく」

(藤岡瑛宏さん)
「国自体・全体で、LGBTのことが広がっているっていう気持ちはあるんですけど、やはり当事者の話をもっと聞いて欲しいですし、僕たちとはまた別の意見もあるわけなので、捉え方・考え方が人それぞれ違うわけなので。

「もっと周りを見て欲しい、という意見はあります。嬉しいけど、果たして一気にこんなに進んでもいいのかなって」