10代のLGBT当事者 48.1%が「自殺を考えたことがある」現状

10代のLGBTQ当事者の48%が、自殺を考えたという調査結果もあります。ともに悩んだ時期があったという当事者の2人も教育や啓発の重要性を訴えます。

(藤岡瑛宏さん)
「結構ここ最近、Tiktoライブとかで『中学生なんだけど、自分がどっちの性なのかわかりません』『心は男性だけれど、それをカミングアウトできないんです』って方はけっこうおられると思うんです」

どんどん若い子たちにLGBTQを発信して、早いうちから気持ち的にも楽になってくれればいいなって」

性的マイノリティへの理解を深めるために制定される「LGBT理解増進法」です。中塚教授は、「当事者の思いや声を反映させたものになるか」を注視してほしいと訴えます。

(岡山大学大学院 中塚幹也教授)
「法律ができたからすぐに変わるかというと、そこまでの強制力があるものでもないですので。まさにそういう名前をつけたからには理解を増進していただいて、みんながよく適切な情報を知っていただいて」

「それがうまく運用されるのかというところは、目を光らせないといけないところなので、これもやっぱり引き続いてやる。そういう意味ではやはり政府の姿勢が問われてると思います」

【解説】
(ジャーナリスト 春川正明さん)
「大阪でトランスジェンダーの弁護士が殺害予告を受けたといって、記者会見を開いたばかりなんですね。そういう意味で言うと、これは人権問題でもあるわけなんですね」

(取材を担当した坂井亮太キャスター)
こういった性に悩む若い当事者らのためにも幅広く意見を聞いて前向きな議論をしてほしいと思います