■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 名古屋大会(6日、日本ガイシホール) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグの男子大会が開幕し、日本代表(世界ランク7位)はイラン(同10位)と対戦。セットカウント3ー0(25-16、25‐22、25‐19)のストレート勝ちを収め、白星発進となった。

スタメンには主将の石川祐希(27)、山内晶大(29)、関田誠大(29)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(21)、リベロ・山本智大(28)が起用された。

第1セット、日本は髙橋藍の好レシーブから3連続得点、試合の主導権を握る。セッター関田は速攻を上手く使いながら、エース石川、西田らアタッカー陣にトスを上げリードを広げた。中盤、髙橋藍が再び相手スパイクを好レシーブ。これで流れは一気に日本へ。関田のサービスエース、石川のブロックなど5連続得点すると、大学生の甲斐優斗(19)がリリーフサーバーとして代表デビューを飾る場面も。最後は途中出場の宮浦健人(24)が決めて、攻撃と守備がしっかり機能した日本がこのセットを奪った。

第2セットに入ると平均身長200.3cmのイランの高さに日本攻撃陣が徐々に捕まり始める。西田、石川の両エースが連続ブロックにかかり、6-9と追いかける展開に。逆襲のきっかけがほしい日本は、髙橋藍がフェイクセットと見せかけての豪快なバックアタック。1点差に詰め寄った後、小野寺がサービスエース、さらに山内が速攻を決め、両センターの活躍で逆転に成功。ネット際の難しいボールを関田が片手でバックトス、石川がライトから相手コートに突き刺して日本が先に20点に到達。石川が鋭いバックアタックを決め、逆転でこのセットも奪取した。

第3セット序盤は点の取り合いに。連続得点がほしいなか、躍動したのはやはりエース石川だった。スパイクを決めて日本が勝ち越すと、さらにサービスエースで10点目。中盤にも、再び石川が豪快に相手コートに叩きつけ、15点目を奪い突き放した。リベロ山本が相手の強烈な攻撃を拾い、西田が決めて吠える。日本が試合を支配し始めた。
終盤も輝きを放ったのは背番号14。冷静に相手コートの隅へ打ち込むなど、石川はチーム最多の20得点をあげ勝利に貢献。最後は髙橋藍が決めて日本はストレートでイランを下し、初のベスト4へ最高のスタートを切った。

開幕戦を勝利で飾り、主将の石川は「出だしとしてはいいスタートが切れた。修正しながら長いネーションズリーグを戦いたい」と語った。

今大会は、出場16ヵ国が1週ごとに8チームずつ2組に分かれて各週4試合(計12試合)の予選ラウンドを戦い、上位8チームがトーナメント形式のファイナルラウンドに進出。日本は次戦、6月9日に、世界ランキング11位のセルビアと対戦する。
※世界ランキングは試合前