Q人口減少というのがやはり大きな課題で、政策集でも合計特殊出生率を2.0にあげていくことを掲げられています。現状1.24でかなり厳しい道のりになるとも思いますが、そこに向けてのスピード感や具体的なビジョンは?
人口減少そのものは止まりません。これはもう難しいと思います。ただ子供の数を増やしていくということは、これは政策として可能だというふうに私は思っていて、そのためにまず大事なことが子供医療、子供子育て費用の段階的な無償化だというふうに思います。それに加えて、若い世代が子供たちを簡単に預けられる環境を全県で整備すること。そして所得の向上そのものは難しくても、若い世代に大幅な減税とかですね、諸外国でやってるような様々な制度を日本で取り入れてもらえるように国に提言していくということだと思っています。
ただそういったことをどのように進めていくかということについて、青森県こども未来県民会議というものを主催をしてご意見をお伺いしながらですね、中長期で取り組んでいくいうことだと思っています。
Qスピード感としてはやはり長い道のりに?
少子化がいつから始まったかというと、もう50年前から始まってるわけですから50年前から始まった日本全体の傾向を1年や2年で改修することはできない。
ただその50年がかりになったとしても、今、新しいゴールを決めて進んでいかなければ青森県消滅してしまうわけですから。10年先になるのか、50年先になるのかはよく検証していかないといけないと思いますが、いずれにしてもスタートするということが今の青森県にとって必要なことだというふうに考えております。それは繰り返し街頭や様々なところで訴えてきたことでございます。
Qこれまでも多くの有識者の方がやってきた結果が今1.24でもありますが?
いろんな人たちがやった結果が1.24だと私は決して思っていません。必ずしも日本がこれまで少子化に、あるいは青森県が少子化に本気で取り組んできたというふうに私が認識していなくて、諸外国では合計特殊出生率を上昇している国も複数ありますので、そういったところと、そういったところをしっかりと研究して県でできるところは県で、市町村と連携してできるところは市町村と連携して、国に提言してやってもらうところは提言してやってもらう、ということが必要なんだというふうに考えております。
Q実現するために何がやはり一番重要か?
子育てそのものの環境、それから若い世代の所得、その2つだと私は考えています。
Q県庁の大改革が必要だと言われましたが、三村知事は2023年度当初予算を本格予算組んでいます。とりあえず就任後は予算の組み替えをせずに今のままの予算でいかれるのか?
よく検証する必要があると思いますし、予算の組み替えや人事についても年度途中でも断行すべきことがあれば、しっかりとやっていくということだと思っています。
Q昨日のバンザイのセレモニーで、保守分裂に関し、宮下さん側から何かアクションをとるのかという質問があったかと思いますが、その際は特にないと。今回知事選が終わったということで宮下さん側からのノーサイドを呼び掛けるということは?
ノーサイドもなにもなくて、そもそも保守分裂というその構図そのものは皆さんが作り上げている構図だというふうに私は思っている。私自身はどういう選挙をしてきたかといえば県民の皆様と向き合う選挙をしてきて、その積み上げで今あるわけですから、これから政治の世界でやっていくことも同様で、これから少しずつ仲間を増やして、いつの間にかみんな宮下宗一郎の政治の仲間になってたっていう環境が早い時点で作られるようにしていくということだと思います。
Q県庁大改革の話とも関連しますが、今まで三村知事は教育行政とは一定の距離をとってきていると感じていますが、就任以降は積極的に関わっていくのか?
ものすごく積極的に関わっていきたいというふうに思っています。権限は予算のところしかないのかもしれませんけれども、しっかりとですね教育委員会と連携をしていきたい。やはり、これからの青森100年のことを考えると、教育が全てだと思っています。教育行政、元々は戦後の様々な考え方の中で、教育委員会が知事部局と独立してるっていうのはよく承知していますが、ただ今は少しあり方が変容していって総合教育会議。知事というか首長が主催する教育委員会との会議がありますので、そこでしっかりとした教育に関する知事としてのビジョンを伝えて、教育委員会そのものも知事の大きな方針のもとに動いてもらえるようにしていきたいと考えています。