皇后さまの小学生時代の作文も

この特別展には、両陛下の幼少期からの写真や、愛子さまの成長を記録した写真約150点のほか、皇后さまが着用したローブデコルテや愛子さまが「着袴の儀」で身につけた着物、また両陛下の作文や卒論等々、ゆかりの品々約100点が展示されている。

ご一家が特に長く足を止めていたのが、ご成婚から皇太子夫妻としての歩みを振り返る展示だ。幼少期の皇后さまの写真なども展示されている中で、ご一家は皇后さまが小学2年生のときに書かれた「雪がっせん」と題された作文の前で足を止められた。友達と一緒に縦50センチ・横20センチほどの雪玉を作って男子に投げたという内容の作文を前に、ご一家で『こんなに大きな雪玉?』というような様子で、手で雪玉の大きさを作りながら、とても楽しそうに話されていた。主催者が「実はこのコーナーが一番人気があります」というと、皇后さまが「きれいに展示してくださってありがとう」と述べられたように聞こえた。

婚約会見のワンピースと結婚時のローブデコルテ 両陛下同時に「30年ね」と感慨

続いてご一家は婚約会見時の皇后さまの黄色いワンピースの前に。皇后さまは「懐かしい」と述べ、肩パッドの入ったデザインを愛子さまに「当時はこんな感じだった」と話されていた。また、皇后さまがご実家を出られる際の写真の前では、ご一家そろって「ショコラ!」と笑顔に。当時、一躍有名となった小和田家の愛犬・ショコラ。動物好きのご一家らしい瞬間だった。

結婚時のローブデコルテの前でも、ご一家の会話は弾んだ。ローブデコルテのスカート部分を指しながら、皇后さまが「ここに金色が入っているのよね」と述べられると、のぞき込むようにじっくりと鑑賞されたご一家。皇后さまが「なんかもっと金が濃かったような…」と言いながら当時の写真と見比べていると、両陛下がほぼ同時に「30年ね」と言って顔を見合わせたのがとても印象的だった。