【和歌山北部・奈良に線状降水帯発生】

2日正午ごろ、気象庁は、和歌山県北部に「線状降水帯発生情報」を発表しました。
また、2日午後1時ごろに奈良県にも「線状降水帯発生情報」が発表されました。
この情報が発表された地域では、線状降水帯によって非常に激しい雨が降り続き、土砂災害や浸水、河川の洪水など、災害の発生する危険度が急激に高まっています。
和歌山県海南市は、6月2日11時32分、警戒レベル5の「緊急安全確保」を発令しました。対象は日方川流域及び加茂川流域の21972世帯の46885人です。
緊急安全確保は、洪水と土砂災害に関する警戒レベル5です。浸水想定区域にいる方は、直ちに命を守る最善の行動をとってください。
気象台などによりますと、前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になる影響で、6月2日に近畿地方は全域で、局地的に雷を伴って1時間に60ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
2日午後6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、近畿南部で250ミリ、中部で200ミリ、近畿北部で150ミリと予想されています。
また、雨は1日の夜から3日の午前中にかけて激しく雨が降るとみられていて、2日の昼間がピークだということです。
気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒するとともに、落雷や突風にも注意するよう呼びかけています。