漁業者:「いただきます…美味しい!」

漁業者:「味は(市場に出回るウニと)変わらん」

南島原市農林水産部水産課 田中 健一班長:
「”ワカメ”のほうが磯臭さがある。ただそれが好きな人もいるでしょうし、それが苦手な人は”ブロッコリー”の方が食べやすいと思います」

植木 副組合長:「エサを色々と変えてみたり、1種類ではなく混ぜたりとか(今後はしていきたい)。メンバーがみんな張り切っていますから」

販売できるレベルに育っていたのは、なんと7割に達していました。

地元料理店にも好評 ブランド化して新たな特産品に

南島原市 田中さん:「こんにちは」

この日は、地元のイタリア料理店の協力を得て活用法を探りました。

イタリア料理店「ガレット」森永 真由美 店長:
「魚もだが、畜養は養殖より価値が上がるんです。半分天然だから。素晴らしいです」

南島原市では、市民に気軽に手に取ってもらえる商品を作ろうと、飲食店や直売所に出向いて”畜養ウニ”の売り込みを図っています。

今回は”南有馬産のトマトソース”と絡ませたパスタを試食しました。

森永さん:
「美味しいです。続けていけるかは価格次第ですけど、(南島原の)ウニのパスタが出せるなんて、ちょっとワクワク感もあります」

南島原市 田中さん:
「売り物になりそう。地元の方も食べられるようにしたいんですが、最終的には南島原産なので、それをブランド化できれば、もっと町が元気になる」

『藻場の再生』と『ウニ漁の振興』そして『漁業者の収入確保』を同時に叶えるウニの畜養。

厄介者だった『ウニ』が『そうめん』『車えび』に続く、南島原市の新たな特産品となる日は、そう遠くないかもしれません。

南島原市によると、一般的にウニは、ものによっては市価が100グラムで5,000円を超えるということです。
今後の太り方・育て方次第ですが、コスト面でも課題をクリアできるものと期待されています。

(補足)2023年5月30日時点、蓄養実験段階のため 一般市場には出荷されていません。記事中の料理店でも試食できません。