
松山市内から参加したこちらの男性。真剣な表情で運転に望みます。そして…。

男性「たまたまです」
電車は停止位置ぴったり。お見事です。
続いてこちらの男性は。

男性
「京都からです。現役で電車の運転士をしています」
なんと、関西の私鉄の現役運転士。帽子も用意して、京都からの参戦です。

運転士「…もう動かし方がプロ(笑)」
まさかの“同業者”の登場に、伊予鉄道のベテラン運転士も“指導拒否”。
「緩みが結構抜けてますよね」
「ですよね」
「かなり抜けている」
飛び交う専門用語。盛り上がる話題も、もはや業界のそれです。

古町駅構内の、約100メートルの区間を往復する形で行われた運転体験。参加者は、それぞれに満喫していました。

注目を集めていた現役運転士の男性は、お土産に鉄道グッズを買っていました。

現役運転士の男性
「酒を飲みながら眺めようと(笑)」

ところで今回の運転体験で使用された、伊予鉄道の電車。こちらは今から40年余り前、京都市の市電が廃止されるのに合わせて譲り受けた車両なんです。
京都から参加の男性
「(京都の)市電が無くなってから生まれ育った世代だが、家族がみんな乗っていたので。それに惹かれて、運転体験に申し込んだんです。実際に京都で家族が乗っていたのだと思うと、思い入れがあって、何となく懐かしい感じです」
伊予鉄グループの担当者は、今後も運転体験などの催しを企画したいと話していました。