アウトドアブームで公園利用者が急増の滋賀県 一方でマナー違反も急増

 無料のバーベキュー場を見直す動きは滋賀県でも進んでいます。滋賀県では現在、県が管理する26の公園で無料でバーべキューをすることができます。このうちの1か所で、ゴールデンウィークの10日間限定で利用者から駐車料金を徴収する社会実験が行われました。

 滋賀県では近年のアウトドアブームにより公園の利用者が急増。特に去年5月は、利用者が約83万人と例年の3倍以上に増えたと言います。
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 その一方で、マナー違反も急増。直火でバーベキューをしたのか、園内のベンチが焦げたり、ゴミが放置されたりしたため、県は有料化によって利用者にマナーを見直すきっかけになってほしいと考えたのです。利用者の反応は…。
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 (利用者)
 「(Q無料と有料はどっちが良い?)それは無料で利用できればそのほうがいいですね」
 「(有料は)良かったと思いますよ、混み具合も全然違うので。さっき無料エリアに行ってきたんですけど、そこはかなり混んでいましたし、車もゴチャゴチャになっている状態で危ないかなと」

 事前予約制のため場所取りをする必要もなく、無料の公園よりも空いているという好意的な意見がある一方、やはり無料が良いという声も聞かれました。
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 滋賀県は今後、有料化やバーベキュー自体を禁止することも含めて検討しています。

 (滋賀県公園魅力向上推進室 石山基室長)
 「ここはみんなの公園ですから、自分たちだけが良ければいいという場所ではございません。公共の場所のマナーを守るというのは最低限のことだと思います。(マナー違反を)実際に目にすると非常にやるせないというか、がっかりする気持ちになります」