“ペンタゴンで爆発”偽画像 「ベリングキャット」が分析

私たちは、この画像を偽物だと指摘するイギリスの調査報道機関「ベリングキャット」の創設者に話を聞くことができました。

――ベリングキャットは「生成AI」と指摘しているが、画像はどう見抜いたのか?

ベリングキャット創設者 エリオット・ヒギンズ氏
「1つは画像の細部です。例えばフェンスを見ると街灯と一体化している。よく見ると本物ではないことがわかる」

偽物である根拠として、画像の一部に「不自然な点」があるといいます。
ベリングキャットは、SNSへの投稿画像など誰でもアクセス可能な情報から事件や紛争などの情報を分析しています。

――フェイク画像は増えている?

エリオット・ヒギンズ氏
「多くの人たちがフェイク画像を作るようになっています。過去にはフェイク画像によって実際に暴動が起きて被害が出ました

生成AIを巡っては悪質な使用に懸念が強まる中、G7広島サミットで国際的なルールづくりをしていくことで合意。ヒギンズ氏もルール作りが必要だと話します。

エリオット・ヒギンズ氏
「AIはどのような被害の可能性があるかを理解して、実際に問題が起きる前に抑える努力をしなければいけません。そうしなければフェイク画像・フェイク情報に引き起こされる新しい危機に直面し、現実の生活に問題が起きるでしょう」