■駒村浩司さん
「自分の中でいいパフォーマンスを出せるお米は何だろうと考えたときに、ああ山恵錦」

■宮入キャスター
「信濃町です。山恵錦の田植えが始まりました」
実は、杜氏の駒村さんの実家は農家で、酒米の「山恵錦(さんけいにしき)」を育てています。

■駒村浩司さん
「コンクールも含めて第一線で戦えるお米が長野県で作れるのが非常に強いと思います。兵庫の山田錦に頼るのではなくて 自分たちの地元のお米で美味しいお酒を造っていけるのは必ずプラスになると思います」
2020年に品種登録された「山恵錦」は、長野県が開発しました。
病気に強く、寒冷地での栽培に適しているのが特徴。
栽培は2017年から始まり、大北地域を中心に作付面積は年々増加しています。

山恵錦で仕込んだ日本酒は口当たりがなめらかでスッキリしているなどの特徴があり、「高級酒向き」との声もあります。
2021年には、山恵錦を使った下諏訪町の諏訪御湖鶴(みこつる)酒造場が、世界のワインコンクールで最高賞を受賞。

県内で山恵錦を使う蔵が増える中、県は、金賞受賞の酒蔵数日本一奪還を目指し、取り組みを進めています。