日本酒の出来栄えを競う国内最大規模の全国新酒鑑評会が行われ、24日に審査結果が発表されます。
長野県が目指すのは日本一です。
■工業技術総合センター斎藤良さん
「実際ここ近年ですね長野県のお酒の品質がぐんぐん上がっておりまして」
■今井酒造店 今井孝さん
「一番獲りたいですね」
2022年度に造られた日本酒の出来栄えを評価する全国新酒鑑評会。
実はこの鑑評会、各都道府県が、金賞を受賞した酒蔵の数で競い合っています。


9回連続日本一と圧倒的な強さを誇るのは福島県。
長野県は、2021年の鑑評会で17の金賞を獲得し、福島県と並び全国トップに躍り出ました。
しかし、2022年は福島、秋田、兵庫に次いで4位…今年は2年ぶりのトップを目指します。

金賞獲得が期待される酒蔵の一つ、長野市の今井酒造店。
創業1691年の老舗です。

14代目社長の今井孝さん。
2年前に先代が亡くなり、後を継ぎました。

■今井酒造店 今井孝社長
「(鑑評会への出品は)何度やってもドキドキしますね。杜氏や蔵人の頑張りが報われてほしいなと思っています」
老舗の伝統を守りつつ、時代に合った新しい酒を造りたいと、今井社長が蔵に招いた駒村浩司さん。

別の酒蔵で鑑評会金賞を受賞した経験がある杜氏です。
■駒村浩司さん
「慣れないところでスタートになりましたんで いったいどんなふうになるのか えらい心配して気も遣って大変だったんですけれど」

駒村さんと最初に醸造した特別純米酒「五岳(ごがく)」が、2023年3月、東京で開かれた「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のプレミアム純米部門で最高金賞を受賞。

新たな一歩を踏み出した2人の自信につながりました。
■今井孝さん
「良いお酒ができたとは思ってはいたんですけども。びっくりしたというのが率直な気持ちですね」
スッキリとしたやさしい口当たりで、純米ならではの旨味が感じられます。