栗栖良依が考える“まだまだマナー”

コメンテーター 栗栖良依:
私はまさに下肢不自由があって車を運転するので、このコーンの問題はとってもよく分かります。後ろに待っている方がいる中で、ちょっと停めてどかすということはやはり難しいです。
また別の場面で言うと、やっぱり街中で怖いのは、歩きスマホ。
気付かないうちに悪気なく、歩きスマホでぶつかってしまうことがあったり、スマホに気を取られて、車いすで目線が低いところにカバンがあたっちゃうとか、気づかずやってしまうことがあるので、歩きスマホ、皆さん気をつけてほしいです。

さらに、日常生活で困っていることとして、
▼ホテルなどでシャワーヘッドが高い方の位置に設置されていると大変
コメンテーター 栗栖良依:
バリアフリールームでも、高いところにセッティングされていることがあるんです。
恵俊彰:
お掃除の時間やメンテナンスの時間に、取れるところまで必ず下げるというのも、ホテル側でやれることですもんね。
▼エレベーターの鏡をふさがれると、出るときに後ろを確認できない
コメンテーター 栗栖良依:
バックして降りるときに、すごく大事な鏡なんですよね。そもそも何のためにある鏡かを、知らない方が多いと思う。
恵俊彰:
我々は知っておく必要があるし、知らせる必要もあるのかもしれませんね。
弁護士 八代英輝:
一度車いすに乗ってみて、車いすの方の目線になってみると、世の中にどれだけ多くの不自由があるか本当に気づかされますよね。
教育アドバイザー 清水章弘:
車いすの方が単独でホームまでいける駅って、まだ半数しかないと言われているんですよね。それをもっと社会全体で変えていく。
もちろん車いすを開発していただくのもありますけど、両輪で進めていく必要がありますよね。
知ることから始まる思いやりの社会へ

パラアルペンスキー 森井大輝選手:
お互いがお互いを気にする社会というか、思いやれる社会になっていくと、よりいろいろな人が住みやすい、そういうことになっていくと思う。
皆川アナウンサー:
とりあえず「何か必要なことありますか」という声掛けが大事ってことですね。
森井大輝選手:
その一言が、本当に社会を変えるというか、環境を変えていくのかなと思います。
コメンテーター 栗栖良依:
この問題は他人事ではなくて、自分が歳をとる、または怪我をするかもしれない、誰かの介護をするかもしれないというときに必ずぶつかる問題なので、ぜひ自分事として、どういうことに困るかなと想像しながら暮らしていただけるといいと思います。
恵俊彰:
「何か必要なことはありますか」って、誰にでも言えますもんね。そういう気持ちを持つということが大事だということがよくわかりました。
(ひるおび 2023年5月18日放送より)