大分県は10万人あたりの交通事故による死亡者の数が、去年、九州で3番目の多さとなりました。事態を重くみている県警は事故防止にむけた新たな取り組みを始めました。
交通事故分析システムを導入
連日後を絶たない交通事故。県内では去年1年間、人身と物損事故が合わせて3万件を超えました。1件でも事故を減らすため、県警は独自開発した「交通事故分析システム」を今年から導入しました。

(県警察本部 交通企画課・岸岡克典課長補佐)「事故が多い地点というのが画面上で赤く表示される。路線や場所などで事故が多発しているところが一目でわかるというのが主に追加された」

このシステムを使い、警察はパトロールを効率的に実施できるほか、取り締まり場所が適切かを検証できます。実際にシステムを使って去年1年間、大分市で交通事故が多発した場所を見るとー。
大分市の下郡工業団地入口では33件の事故が発生、半分以上が追突によるものです。また、35件発生した大分市中島十条でも追突事故が半分近くを占めます。37件発生したのは大分市宮崎交差点。午後4時から8時の間に13件の事故が発生、帰宅時間に多い傾向がみられます。事故の多発地点は交通量の多さが特徴です。

(県警察本部 交通企画課・岸岡克典課長補佐)「より多くのデータが蓄積されていくことで、より実態に近い交通事故の発生状況が分析できていくんじゃないかと1件ずつでも効果的に減らしていくというのが期待できるかと」
一方で生活道路の安全対策にも変化がー。