医師に聞く『今後の課題』は…

 始まって間もない光免疫療法。再発・進行した頭頸部がんの患者が治療の対象ですが、ほかの臓器のがん(胃・食道など)でも効果が認められないか臨床研究も進められています。そのための課題は…。

 (四宮弘隆医師)
 「薬が腫瘍にしっかり集まってくれないといけない。腫瘍自体の特性にも影響されるのと、光があてやすい場所であることも必要なので、腫瘍がおなかの中の見えない場所だとなかなか光をあてにくいですから、そういう意味で最初の承認対象として頭頸部が選ばれたんでしょうけれども、条件がどんどんそろってくれば、ほかのがん種にも(適用が)広がってくると思います」
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