東京株式市場は力強い取引が続き、日経平均株価は終値でも3万円台を維持しました。
きょうの東京株式市場は取引開始直後から買い注文が集まり、1年8か月ぶりに3万円台を回復。午後も力強い取引が続き、きのうより250円値上がりし、3万93円で取引を終えました。
5営業日連続の値上がりで、終値で3万円を超えるのも2021年9月以来、1年8か月ぶりです。
日経平均株価は今月に入ってから1000円以上値上がりするなど力強い取引が続いていますが、背景にあるのは『好調な企業業績』と『日本経済への期待』です。
5月は企業の決算発表が相次ぎ、SMBC日興証券が旧東証一部上場企業を中心に、きのう16日までに発表を済ませた1419社の決算を分析したところ、54%にあたる769社で増益となりました。また、日銀の植田総裁が金融緩和政策を維持する方針を示していることや、外国為替市場で円安が進んでいることも株価を支える要因になっています。
さらに、先月は日本株に、より注目が集まる出来事がありました。
伊藤忠商事 鉢村剛CFO(5月9日 決算会見より)
「(バフェットさん自身が自分の口で)日本をアメリカに次ぐ重要国と位置づけたというのは、日本にとって極めて喜ばしいことだなというのが弊社の考えであります」
『投資の神様』とも称される著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本の総合商社株などを買い増すことを表明。市場関係者は「コロナ禍からの回復が遅れている日本株に注目が集まっている」と話します。
東京証券取引所の集計によりますと、5月上旬までに、外国人投資家は6週連続で日本株を買い越し、先月の買い越し額はおよそ5年半ぶりに2兆円を超えました。
海外ではアメリカの債務上限問題や欧米の急速な利上げによる景気後退の懸念など不安要素が多く、相対的に不安が少ないことも日本株が人気の背景です。
投資家にとって「心理的な節目」となる3万円を超えた日経平均株価。次の節目は、バブル崩壊後の取引時間中の最高値で2021年9月14日につけた3万795円です。
市場関係者は「日本で悪材料が出てきていないことが株価好調の要因だ」としていて、「バブル期以来の高値更新には海外でも悪材料が出ないことが鍵となるのではないか」と話しています。
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