■「この20年、諸外国に支配され多くのアフガニスタン人が薬物依存に陥った」
ーー私はこの国で貧困や麻薬が大きな問題になっている現状を目の当たりにしました。その責任は誰にあると思いますか?またこうした麻薬依存の人々を治療できると思いますか?
20年前、私たちは薬物の使用を禁止しました。そのとき薬物依存者の数はゼロでした。もしかしたら極々僅かな薬物依存者はいたかもしれませんが。この20年でアフガニスタンは諸外国に支配され、その間に薬物依存者はこのレベルまで増えてしまったのです。今では世界で最も薬物依存者数が多いといってもよい。この20年で多くのアフガニスタンの人々が薬物依存に陥っています。それでも現在、私たちイスラム国家は薬物の流通に規制をかけています。私たちはすべての州、83の病院で薬物依存者の治療ができるよう努力しています。
アフガニスタンと日本とは歴史的なつながりがあります。この1年間も日本に対し支援を望んでいました。アフガニスタンと日本の関係が元に戻ることを望んでいます。今まで日本がアフガニスタンのためにしてくれていたこと、それがたとえどんな小さなプロジェクトだとしても再び再開してもらいたいです。特に農業の分野に関しての支援は再開を希望します。それ以外の分野、たとえば健康面や教育面における支援も再開してほしいです。
国の統治は順調に進んでいると強調したムッタキ氏。「女性の権利」の問題については、「認識するも、問題だとは思っていない」と述べ、具体的な策については明らかにしませんでした。