ダウン症の藤澤奈央さんによる絵画の作品展が大分県立美術館で開かれていて、チャーミングな作品が見る人を楽しませています。

大分市の県立美術館の一角では花々や果物を色鮮やかに描いた作品が展示されています。由布市挾間町に住むダウン症の藤澤奈央さん(37)が手がけたものです。奈央さんは気持ちを言葉にすることは出来ませんが、幼いころからずっと絵を描くのが好きだったといいます。

(奈央さんの母・藤澤純子さん)「心臓の手術を6歳のときにしたがその前の日に女の子の絵を描いて泣いている絵を描いていた。その時にこの子はこういう表現ができるんだって思った」

花や果物など対象物を手に取り、その手触りやにおいを感じ取りながら制作を進めるという奈央さん。作品からは奈央さんのチャーミングで明るいパワーを感じることができます。この作品展は障害者アートを身近に感じてもらおうとおおいた障がい者芸術文化支援センターが企画したもので、7月2日まで開催されます。

(奈央さんの母・藤澤純子さんインタ)「本当に多くの人の応援があって今があるというかこういう風にしていただき感謝している。マイペースでこれからも頑張っていってほしいと思っている」