「今週末 公式にお伝えする」ジャニーズ事務所
ジャニーズ事務所側に、相次ぐ性被害の告白やファンらによる署名などについて見解を問い合わせました。
それに対しジャニーズ側は5月11日に文書で、『事務所の見解及び対応について、今週末公式にお伝えさせていただきます』と回答しています。
またジャニーズ事務所は2023年4月、関係先に送った文書で、所属タレントやスタッフに聞き取り調査を行ったことが明らかになりました。

そこでは『ジャニー喜多川が既に故人であることに起因して、全ての事実を確認することが難しい状況である』としたうえで、『私たちは問題がなかったなどと考えているわけではございません』と記されています。
表面化しづらい性被害 訴えを見逃さないために

山本恵里伽キャスター:
専門家によりますと、未成年への性被害というのは、『表面化しにくい』『被害の認識に時間がかかる』と指摘しています。そのために20年から30年経って、当時の行為が性暴力だったと認識することもあるということなんです。
ただ気付かないうちに心は壊されていて、『不眠』や、『体の緊張』などの不調が現れて、後にその原因が性被害であったとわかることもあるそうです。
再発防止としては組織として『“絶対に許されない”という姿勢を示す』こと、さらに『相談できる場を多数つくる』こと。
そこで『“話しても大丈夫”という環境をつくる』ことが必要だとしています。

小川彩佳キャスター:
被害がなかなか表面化しにくいというなかで、実名で顔を出して訴えてくださった方々がいらっしゃるわけです。それはどれほど勇気のいることだったか、その勇気を私たちも重く受け止める必要があると思います。
また、取材に応じてくださったカウアン・オカモトさんは、ジャニー氏の疑惑について、当時からメディアが報じていたら、「ジャニーズ事務所に行くことはなかった」とも話されていました。果たして、報道機関がどれだけこうした被害を報道してきたのか。少なくとも私達の番組ではお伝えしてこなかったという現状があります。その中で、このカウアンさんの発言は非常に重く、この言葉には向き合わなければならないと感じています。
今後番組では、こうした訴えをしっかりと受け止め報道していきたいと考えています。