「ホテルで性被害受けた」「この時間がどう過ぎれば解放されるのか」カウアン氏の他にも…

俳優でダンサーの橋田康さん(37)。12歳でジャニーズ事務所に入り、ジャニーズJr.として活動していました。

入所して1年ほどがたったある日、地方公演のため滞在していたホテルで性被害を受けたといいます。

元ジャニーズJr. 橋田康さん
「寝てて、ガチャっと入ってきたって感じ。割と(時間帯は)遅かったと思う」
「布団に入ってきて、マッサージというか、固まってしまっていたので身体が、そこをほぐしてくれているような感じでしたね…最初は。その後、力が抜けて、そういう行為に…。手とかじゃなかったなと」

ーー時間としてはどれくらい?

元ジャニーズJr. 橋田さん
「体感でしかないんですけど、約1時間トータルであったのかなと。どうやったら終わるのか分からないし、この時間がどう過ぎれば解放されるのか、全然わからない状態だった。そういう意味ではすごく長く感じた」

無言のまま部屋を出て行ったというジャニー喜多川氏。橋田さんは被害を受けたあと、風呂場に駆け込みました。

元ジャニーズJr. 橋田さん
「結構ショッキングではあったので、泣きながら洗ったのは実際の行動ですね」

そして次の日、再び部屋を訪れたジャニー喜多川氏から渡されたのが…

元ジャニーズJr. 橋田さん
「1万円を渡されて…1万円の理由は何も触れずに、僕は僕の解釈で勝手に『1万円なんだな』って『自分って1万円なんだな』って」

2度に及んだというジャニー氏による性被害。
その後も4人組のユニットを結成するなど活動は広がっていましたが、高校を卒業する時期に事務所をやめることを決意。そして、このころ初めて、橋田さんは両親に性被害を告白したといいます。

元ジャニーズJr. 橋田さん
「涙したのは覚えてますね。何を責めるとか、何に怒るということではなく『辛かったんだね』というニュアンスだった」
「辛かったですね。応援してくれていたものに、自分が親の立場になった時に、何に対して応援していたのかときっと思う」

橋田さんはいま、自ら事務所を立ち上げ、タレントの育成にも取り組みながら芸能活動を続けています。

今回実名で自らの性被害を証言した思いをこう話します。

元ジャニーズJr. 橋田さん
「微力ですけど活動し続けたことの意味が、そこ(性被害)の部分を乗り越えられているからこそ伝わることがあるんじゃないかと思っている」
「突っ込んで言うならレイプなので、それがいいことじゃないのは間違いなくそうだと思うし、今(ジャニー氏が)いないから『良いじゃないか、忘れましょう』とはできないと思う。次につなげるためにきちんとそこに対して向き合っていく、触れなきゃいけない」

「ジャニーズが母校のような青春時代をずっと過ごしてきた場所なので。そういう場所が悪く言われ続けることも楽しくないし、僕がたくさんお世話になって、感謝している人が頑張ろうとしている場なので、これ(証言)が、この話を終わらせるための一手になってくれないかなという気持ちではありますね」