地域振興に功績のあった個人や団体を表彰する「宮崎県地域づくり顕彰」の授賞式が県庁でありました。

「県地域づくり顕彰」の今年の「大賞」に選ばれたのは、西米良村の前村長、黒木定藏さんと、椎葉村の焼畑蕎麦苦楽部(やきはたそばくらぶ)です。

このうち、黒木さんは、1998年から去年まで6期24年にわたり西米良村の村長を務め、全国初のワーキングホリデー制度や「おがわ作小屋村」の整備など、地域の活性化に長年取り組んだことが評価されました。

(「地域づくり大賞」受賞・西米良村前村長 黒木定藏さん)
「私自身への評価というよりも村全体の評価だと思っています。新たな取り組みについて多くの方に知っていただいて、西米良に目が向くようになった」

また、同じく大賞に選ばれた「焼畑蕎麦苦楽部」は、椎葉村の伝統農法の焼畑を継承し、ソバ打ちなどの体験活動を展開。交流人口の拡大に多大な貢献をしています。

(「地域づくり大賞」受賞・椎葉村・焼畑蕎麦苦楽部 椎葉 勝 代表)
「まだ道半ばなので、まだ(中山間地域への)意識は変わっていない、もう少し意識を変えるまで頑張りたい。世界農業遺産も大事な後ろ盾なのでそれを生かしていきたい」

このほか、優秀賞には、主婦の知恵と腕を生かし、郷土料理づくりや竹灯籠の製作など農村体験活動を展開している都城市の「ばぁばの知恵袋さくら」が選ばれました。

(「地域づくり優秀賞」受賞・ばぁばの知恵袋さくら 末永陽子代表)
「田舎だからこそいっぱいいろいろなものがあるということが、子どもたちを通して少しずつ分かってもらっているような気がする」

県地域づくり顕彰は今年で28回目を迎え、受賞者はこれで18人と73団体となりました。