クラブチーム参加 部活動の部員減少につながる可能性も・・・

県中体連の田中信次理事長は、「全ての生徒に門戸が広がる」と、競技のすそ野を広げることに期待しています。その一方で、「学校で部活動をやる人が減ったり、勝つためにクラブチームに有力選手を集めることにつながるのではないか」と課題も挙げています。

福島県中体連でクラブチームが参加できるのは、18競技のうち13競技で、このうち実際に参加が認められたのは、29の団体です。

ただ、クラブチームが参加できる大会は競技によって異なります。地区大会と県大会どちらも参加できるのは、陸上競技や水泳など9つの競技、県大会のみ参加できるのは、ソフトボールとハンドボールの2つの競技、一方で、参加そのものを見送られたのは、軟式野球やバスケットボールなど5つの競技です。

また、個人戦と団体戦で参加の可否が分かれるケースもあります。例えば、県北地区の登録団体に福島市と郡山市の生徒が所属する場合ですが、福島市の生徒は個人団体ともに参加できますが、郡山市の生徒は団体のみ参加となる可能性があるなど、制約があります。

そのほかにも、指導者の確保や、そもそも受け皿になる地域のクラブを整備することなど課題も多くあります。今後も部活動をする生徒、そして指導する教員や地域で受け入れるクラブなど、それぞれのあり方をめぐってどんな形がいいのか模索が続きそうです。