■陸上 第34回ゴールデンゲームズ in のべおか(4日、宮崎・延岡市西階陸上競技場)
8月開催の世界陸上ブダペストの代表選考を兼ねた男女の10000mでは唯一、参加標準記録(30分40秒00)を突破している廣中璃梨佳(22、JP日本郵政グループ)が出場。32分11秒15をマークし、4位でゴール。世界陸上代表条件の3位以内をクリアできず、2大会連続の世界陸上代表内定は持ち越しとなった。
トレードマークの赤いキャップ帽を被って登場した廣中。序盤は資生堂の3人、木村友香(28)、高島由香(34)、五島莉乃(25)に続いて4番手で様子を伺った。5番手には、すでに世界陸上の女子マラソン代表に内定している加世田梨花(24、ダイハツ)が続いた。
3位以内で世界陸上代表内定となる廣中は3000m手前で徐々に先頭集団に引き離された。しかし、3番目を走る木村が遅れはじめ3番目に浮上。このままゴールすれば2大会連続の世界陸上代表が内定する。トップは加世田、その後ろを五島が食らいつく展開となる。5000mを通過し、廣中がトレードマークのキャップ帽を外した。歯を食いしばりながら約10秒差でトップの2人を追いかけるが中々、差が縮まらない。終盤はトップの加世田がギアをあげ独走状態。4番目で走る小海遥(20、第一生命グループ)が猛追し、廣中を抜き去った。そのまま廣中は4位でゴールし、今大会で代表内定を決めることができなかった。
男子はこの種目で学生記録を持つ田澤廉(22)が出場。今年、駒沢大からトヨタ自動車に入社し「学生ナンバーワンから社会人ナンバーワンへ」と話していた田澤。レースでは積極的に先頭集団でレースを展開、残り5周でスパートすると、リオ五輪3000m代表の塩尻和也(26、富士通)とのデッドヒートとなった。残り3周で塩尻がスピードアップし、そのまま優勝した。今大会で参加標準記録(27分10秒00)を切る選手がいなかったため、代表内定選手は出なかった。
【女子10000m結果】
優勝 加世田梨花 31分49秒56
2位 五島莉乃 31分59秒00
3位 小海遥 32分01秒83
4位 廣中璃梨佳 32分11秒15
【男子10000m結果】
優勝 塩尻和也 27分46秒82
2位 田澤廉 27分51秒21
3位 今江勇人 27分55秒82