「定員オーバーならないように毎年やっているので…」

新潟市こども政策課の大谷課長に話を聞きました。

新潟市こども政策課 大谷道佳課長

【新潟市 こども政策課 大谷道佳課長】
「新潟市の基準条例で、子ども一人当たりおおむね1.65平方メートル以上を用意することになっている」

新潟市が条例で定めている放課後児童クラブを利用する子ども1人当たりの面積基準は、国が定めたガイドラインによるもので、新潟市を含めた多くの自治体が採用しています。

子ども1人あたりの面積、1.65平方メートルはちょうど畳1枚分の広さです。

『坂井輪ひまわりクラブ第2』で人気の「学習室」は畳15枚。取材した当時、部屋には25人の子どもがいるので「1.65平方メートル以上」を満たすためには10人が部屋を出なければなりません。

部屋で遊ぶ子もいれば宿題をする子の姿も…。

静かに宿題しようと思っても、この人数ではなかなか難しいのが現状です。

【児童】
「またかと思って、まあいいやと思っちゃう」

新潟市はこの基準を満たすため、市内に施設を4年間で23カ所増やしました。

児童クラブだけの建物の広さで考えると、基準を満たさないクラブが昨年度には19ありましたが、学校の空き教室などを使えるように合意書を交わして対応したので「スペースは確保できている」と、市では考えています。

【新潟市 こども政策課 大谷道佳課長】
「学校で放課後に使えるスペースを活用させてもらって、定員オーバーならないように毎年やっているので、スペース的には足りていると考えている」

坂井輪小の児童クラブでも、晴れている日は外のグラウンドと施設の中とに子どもたちを分け、基準を満たすようにしています。
ただ羽賀さんは「子どもたちの健全な育成を図る」という児童クラブ本来の目的を果たすには限界を感じています。

ゆめのき学園 羽賀万起子代表

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「スペースの狭い中で子どもたちを“管理”せざるを得ないクラブがたくさんある。でも本来子どもの持っている性質は『伸び伸びと体を動かして遊びたい』。本来の目的は健全育成なので、私は限界のラインだなと…」

新潟市の他のクラブの状況はどうなのでしょうか?