「早い展開にもっていくプラン」3点差に詰め寄る

 迎えた第3クオーターは、レイクスが打開策を試みる。ダビー・ゴメスヘッドコーチが、「宇都宮は、リーグで一番のスローなペースが持ち味のチーム。それをさせないように、早い展開にもっていくプランだった。」と語ったように、ゆっくりとしたペースで試合を進めようとするブレックスに対して、リスク覚悟で前からディフェンスを仕掛けていく、スピーディーなバスケットで勝負。

 前半は、なかなか決まらなかったブレックスの3Pシュートが決まりだしたことで、逆にオープンな展開となり、レイクスの時間帯が増えていく。流れの中で、9番の杉浦佑成選手の3Pシュートや、デクアン・ジョーンズ選手の速攻が炸裂。6分過ぎには、主将のひとり15番のキーファー・ラベナ選手がディープスリーを決めて、51対54、ついに3点差に詰め寄った。

 しかし、さすがに、昨年のチャンピオンチーム・ブレックス。タイムアウトで落ち着きを取り戻すと、再び我慢強く、自分たちの強みを生かした戦いを繰り広げていく。圧倒的に優位に立つリバウンドを軸に、第3クオーター終盤で、リードを12点に拡げると、第4クオーターも、うまく時間を使いながら、ロースコアーの展開に持ち込んで、そのまま押し切った。

 レイクスも、終盤、日本代表にも選出されている7番のテーブス海を中心に最後まであきらめない攻撃的な姿勢を見せたが、力及ばず68対81でゲームセット。13勝のまま、いよいよ最終節、京都ハンナリーズとの京滋ダービーを迎えることとなった。

 残留を争うライバル、「富山グラウジーズ」は、川崎ブレイブサンダースに敗れて、13勝のまま、新潟アルビレックスBBは、三遠ネオフェニックスに快勝した。この結果、3チームが13勝で並ぶ、未曽有の大混戦となった。