駅ピアノは“騒音”なのか あなたにとっては?

他のピアノはどうなのでしょうか?
兵庫・西宮市の商業施設に設置されている、ストリートピアノへの掲示板には、こんな意見が…

「先日は『阪急電車の発車音』を弾く人がいて、買い物していて落ち着きませんでした。」
「ストリートピアノ?!ここは屋内です。ずっと“騒音”を聞かされながらの買い物、とても“不愉快”です

ピアノは騒音なのでしょうか?先ほどのJR川越駅で意見を聞いてみると…

「私は騒音だとか、全然思わないんですけど、そういうふうに思う方もいるんだな、と」

Q:うるさいなとか、なかったらいいのにみたいな思ったことはないですか。
全然。逆に音楽が好きなので、とても疲れたときとか、元気をもらえて、すごくいいと思います

ここでは、塾通いの途中に演奏していく小学6年生や、“なんとか見える”程度の鍵盤で演奏をする、目に障害のある男性など、いろんな人が演奏していきます。

駅ピアノを演奏をした男性
こういう場所で弾くのはすごく楽しいです。音楽を通して、いろんな知らない方と輪を広げるってのは、すごく楽しいです。」

小江戸川越 夢ピアノ 檜山乃武代表
お互い共存していきたいなと思っている。駅自体は公共の場だし、通勤客など、いろんな人が快適に過ごす場所だと思う。こちらだけの言い分じゃなく、そうではない方のことも考える。これはお互いの思いやりだと思う。“人と人の繋がり”は絶対大事だと思うんですよ。『音楽っていいな』とか『楽しいな』と思ってもらえるように、頑張っていきたいと思ってます」

「偶然の出会い」に繋がる貴重な場 どう守る?

小川彩佳キャスター:
残念ですね、本当に。最近「偶然の出会いだった日常の中の遊びの部分」がどんどんなくなっていってるような気がします。“時短”とか“効率”が重視される時代ですし、行きたいところを調べたら、すぐに最短の行き方が出てくる。出会いも「マッチングアプリで効率よく」と。
こうした場所というのは「偶然の出会い」に繋がる可能性がある、貴重なところだと思うんですよね。

山本恵里伽キャスター:
VTRをみてみても、子供からお年寄りまで、みんなが手拍子したり、リクエストしたり、そんな場所は中々ないじゃないですか。これ以上減って欲しくないな、というふうに思います。

小川キャスター:
何とか守っていく方法は、ないんでしょうか。