最近、駅や街角などで見かけることが増えた「ストリートピアノ」。思わず足を止めて、聞き入る人の姿もあり、新たな交流が生まれると期待されていますが、設置からわずか半年で撤去されることになった「ピアノ」もありました。

誰でも弾ける“駅ピアノ” 人と人のつながりも

今月27日、ピアノが置いてある駅に行ってみると、リズムを取ったり手を叩いたり、笑顔を見せる子供の姿もありました。

喜入友浩アナウンサー
「埼玉県の川越駅です。美しい音色が聞こえてきました。駅にはピアノが置いてあり、誰でも弾くことができます。いま女性が演奏していますが、皆さん足を止めて聞き入っています」

演奏を終えるとこんな一幕も。

女性
「私は(ピアノを)弾けないの」

楽譜を渡し、曲をリクエスト。ピアノが人と人を繋いでいます。いつの頃からか、街中で聞こえるようになったピアノの音色。「駅ピアノ」「ストリートピアノ」と呼ばれ、誰でも思い思いの旋律を奏でることができます。

“駅ピアノ”撤去へルール守らない利用者も

兵庫県のJR加古川駅にもピアノが置いてあります。ただ、こんな張り紙が…

『駅ピアノの利用を休止・撤去します』

“音楽に親しむまちづくり”を進める加古川市が去年11月に設置したピアノですが、4月30日で休止し、撤去するというのです。なぜなのでしょうか?

加古川市担当者
一度に10分というルールを設けているのですが、ときには3時間以上演奏される場合であったりとか…」

JR加古川駅に設置されているピアノは、

♪演奏は午前7時~午後9時まで
♪1回10分まで
♪歌唱や他の楽器の演奏は禁止

などのルールを設けていましたが、守らない利用者もいたため、苦情が相次いだそうです。

加古川市担当者
朝から大音量のピアノを何とかしてほしい、とても大きな音量で長時間弾いている人がいる、というような意見が寄せられております」

加古川市民は…

「待ってる時間に、癒やされてたりしてたので、(撤去の)ニュース聞いてちょっと残念だなっていう」
「マナーが悪いせいでなくなるというのは、悲しいなとは思いますね」