なぜミス沖縄をなくすのか?ミス沖縄が担ってきた役割と今後は

(第1回の大会の様子)
「1981年第1回ミス沖縄選出大会、審査の発表です」

ミス沖縄の選出は、沖縄観光コンベンションビューローの前身である、県観光連盟が1981年にスタート。およそ40年間、県民の観光意識の啓発や『観光先進県・沖縄』のブランド力向上のため、シンボル的な役割を担ってきました。

しかしことし2月、沖縄観光コンベンションビューローはミス沖縄選出事業の休止を発表。「社会的環境の大きな変化などもあり、ミス沖縄が担う役割も従前のスタイルから脱却し、観光情報発信の手法を再考する時期にきた」と説明しています。

関係者は「数年前から休止についての議論があった」「多様化する観光ニーズに応えるためにも “観光親善大使”のあり方を一旦立ち止まって考える必要がある」としています。

去年7月に県が策定した『第6次観光振興基本計画』には外国人や障がい者、高齢者など誰もが気兼ねなく参加できる観光の推進が盛り込まれました。容姿端麗な女性が華やかに沖縄をPRすることは一定の役割を果たしてきましたが、観光ニーズが多様化する今、その手法を見直すことが求められています。