最後の最後で1点差に詰め寄る そして歓喜の瞬間が訪れた

「大観衆の声援がピタリと止まった。今日一番、静寂の中、集中して望めたゴールだった。」と語ったジャクソン・ガーデン=バショップ選手が、逆転のコンバージョンキックを鮮やかに決めて、ノーサイド。

34対33 劇的な展開で、花園近鉄ライナーズがリーグワンのディヴィジョン1
初勝利を飾った。

ライナーズの水間良武ヘッドコーチは「これまで苦しい戦いが続く中でも、キャプテンの野中がチームをひとつにして、力を結集してくれた結果」と答えた初勝利。

名前の挙がった野中主将は「たかが1勝といわれるかもしれないが、自分にとっては忘れられない1日になった。」と語った、花園近鉄ライナーズの歴史に刻まれる一戦。

チームスポーツにとって、お互いを信頼することの大切さ。選手は勿論、フロントやコーチ陣、会場も。チームが一つになる無限のチカラを、改めて教えてくれた貴重なゲームだった。

コラム:宮前徳弘