環境省の手続きが大幅に遅れ…約40匹が死んでしまう
すぐにでも展示を始められる…はずでした。水族館での打ち合わせから4か月後、珍しくいら立つ北川さんの姿がありました。
(北川教授)「まだ環境省から許可が出ていなくて輸送ができていません。その間に個体がどんどん減り続けています」
(記者)「それは死んでしまったということですか?」
(北川教授)「そうですね。死んでしまっています」
変わり果てた姿。いち早く引き渡すという環境省との計画に沿って飼育を進めてきましたが、当の環境省側の手続きが大幅に遅れたことで、個体が成長して水槽のキャパシティが限界に。管理が追いつかず、死んでいったといいます。
(北川忠生教授)
「せっかくうまくいっているところなんですけどね。貴重な生き物を守ることができる状況にあっても、それが手続き的にうまく進まないという状況は憤りしかないですよね。もどかしさと憤りですね」
結局、環境省から許可が下りたのはこの2か月後。その間、実に約40匹が死にました。