岸田総理の演説会場で爆発が起きた事件。警察は、逮捕した容疑者の自宅に爆発物がある可能性があるとして、周辺住民に避難を呼び掛けています。

容疑者の身柄が置かれている和歌山西警察署前です。新たな情報ですが、現在警察が逮捕された木村隆二容疑者(24)が住む兵庫県川西市の周辺住民らに対して避難を呼び掛けていて、自宅内に他にも爆発物がある可能性も含めて捜査を進めているものとみられています。

また、捜査関係者によりますと、木村容疑者は犯行時、岸田総理から10メートルほどの位置にいたことが新たに分かりました。木村容疑者が投げたとみられる銀色の筒状のものは一時現場に残されたままの状態になっていて、午後9時ごろまで爆発物処理班が慎重に回収にあたりました。

和歌山県警は今回の警備態勢は明らかにできないとしていて、現場に警察官を何人配備していたかなどは分かっていませんが、警備計画は、去年7月に安倍元総理が銃撃された事件を受けて新たに作られた「警護要則」に基づいて立案され、警察庁からも事前に承認を得ていたということです。

警察は今後、木村容疑者の自宅を捜索するなど調べを進める方針です。