「ひとりで育てるのはしんどいですよね」
「しんどいよ。しんどいと女性が声を上げだしたというのはすごく大事なこと」

みちこ先生は、重い障害のある子を持つ親たちの団体から依頼され、毎月、子どもの医療に関する情報をブログ「ばぁばみちこの部屋」に書いています。

ここすまネット 中川史代表
「あのとき、ちょっと気をつけていたらと後悔されている方もいらっしゃる。気をつけていることで防げるのであればというメッセージを込めてブログを書いてもらっている」
このブログをまとめて書籍化したのが、「ばぁばみちこよりエールを込めて」です。

小さな子どもに起こりやすい事故や感染症の防止策などについて、わかりやすく紹介がされています。

林谷道子医師
「たとえば、誤えんなら飲み込みやすいものってあると思うんですよね。ブドウ、小さいトマト。ミニトマト。滑りやすいものが危ないんです。子どもに食べさせるときに1つ切ってあげるだけで、誤えんが防げたりとか」

出版した本は、広島市をはじめ、公的な機関に寄贈されました。1人でも多くの親たちに読んでもらいたいという思いからです。

林谷道子医師
「知らなかったために子どもの事故とかありますよね。見るたびにもっと知っておいてもらったらよかったのにという後悔の念もわたし自身あって」
みちこ先生は、若い親たちが子育ての中で孤立して、自分を追い込んでいるのではと心配しています。
ばぁばみちこ 林谷道子医師
「子育ての中で一番大事なことは、完璧な親よりほどほどの親って。予防できるものは予防しながら、子どもをリラックスして育てられるようになったらいいなと思っています」

― みちこ先生は、自分が治療した子どものほとんどを覚えていて、お母さんたちに逆に驚かれる事がよくあるそうです。小さな子どものまわりには危険がいっぱい。転落事故が最も起こりやすい場所は、ソファやイス。小さな子どもは体温調節な苦手なので、これからの季節は熱中症や脱水に注意を。