12日、鳥取県倉吉市の2つの小学校を統合してできた新たな小学校の開校式がありました。
その校名を巡っては、これまでに紆余曲折がありましたが、一部の保護者からは、一刻も早く新たな校名の検討を始めてほしいという切実な声が上がっています。

12日、開校式を迎えた倉吉市立成徳小学校。
市内の灘手小学校と成徳小学校が統合され、今年度、新たな成徳小学校としてスタートを切りました。

成徳小学校 児童代表 山崎希乃香さん(6年生)
「不安な部分もありますが、自分から優しく声をかけ、仲良く、友だちの輪を広げていきたいと思います」

開校式では、新たな校章と校歌も披露されました。

しかし、今回の統合、校名を巡っては混乱がありました。

成徳小学校・灘手小学校統合準備委員会 山口明茂委員長
「皆さんの新たな小学校生活が始まります。わたしたちは全力で学校を応援していきます」

新たな学校の名前として決まった「至誠」が白紙になり、新しい案として「打吹至誠」が浮上するも、倉吉市議会で修正動議が可決され「成徳」で決定したのです。

記者 齊尾和之
「きょうスタートを切った新たな成徳小学校ですが、旧灘手小学校の保護者からは、早く新たな校名の検討を始めるよう、切実な声が上がっています」

旧・灘手小の保護者からは、学校名が成徳小と決まったことは受け入れるとしながらも、明倫小も加えた、つぎの統合後の新しい学校名の検討を早急に始めることなどが、すでに市に要望されています。

灘手小学校のPTA会長(当時)
「新卒業生には、新しい校名の卒業証書を渡してほしいというのが親の理想です」

保護者の要望を受け、倉吉市の広田市長は、1学期程度様子を見てからとしていた新たな校名の協議を、できるだけ早くとりかかりたいと答えていました。

倉吉市 広田一恭市長
「子どもたちの状況が一番(大切)ですので、早い時期というのは心にとめながら取り組んでまいりたい」

市は学校や保護者、地域と連携を取りながら、協議を始める時期を見極めたいとしています。