「泉学寮、バイバイ」退去期限を迎え学生らは…
雨で迎えた退去期限の日。これまで大学側は、留学生向けの宿舎への優先的な入居や、奨学金制度の紹介などで要望に応じてきましたが、提案された住居は立地が悪いなど多くの学生は民間のアパートなどに引っ越していきました。
学生
「大学の提案は、あまり良いとは思わなかったから、自分で探した方がましだなと思って探しました。家賃は2万円弱くらいかな。安いところで」
記者リポート
「金沢大学の職員が泉学寮に入っていきます。退去に向けた作業が始まります」
期限ぎりぎりまで荷物の運び出しが進むなか、午後5時、職員によって扉が閉められました。

反対運動を進めてきた 富樫洋乃輔さん
「寮の存在意義とか学生の住居の問題、あるいは学費も年々上がっていますけど、学生の生活の問題というのをどう考えていくかということで、泉学寮の廃寮が一つの社会の問題提起なればいいかなと思っています。」
退去した学生「泉学寮、バイバイ!そーれ!」

思い思いの言葉を口にして寮を後にする学生たち。寮を出た学生たちはどこに行くのかというと、退去の延期が認められた17人のうち8人は支援者のシェアハウスで新たな共同生活に臨みます。退去期限の7日、金沢大学は「これからも経済的支援を必要とする全学生を対象に各種奨学制度や学費の減免などを含め学生生活を支援していきます」とのコメントを出しています。