退去期限が1週間延期されていた金沢大学の男子学生寮ですが、4月7日の金曜日、全ての学生が寮を後にしました。学生自治による運営継続と経済的な困窮を訴え続けてきた学生たちの姿を追いました。

先月31日。金沢大学の職員が設置したのは学生寮の廃止を知らせる看板です。男子寮「泉学寮(せんがくりょう)」は完成から50年以上経ち、老朽化していることなどを理由に大学側は廃止を決定。一方、学生側は経済的に困窮する状況などから、泉学寮のような学生自治による安価な学生寮や経済的援助を求める話し合いの場を求めてきました。大学側は、退去が間に合わない学生側の要望を受ける形で退去の確約書を提出した学生は退去の1週間延期を認めました。
退去期限の前日。寮では学生らの引っ越し作業が始まっていました。

学生
「あしたで本当に終わってしまうんだなと。今でも本当に信じられない。寂しさを紛らわせるために壁に落書きをしたり…」
およそ8畳の部屋は、2人が入居する相部屋スタイル。寮費は光熱費を含めても1万円を切る破格の施設でした。