「努力義務」か「義務」か、効果はどこまで?

大きなポイントの努力義務というところに話を戻していきます。
自動車の後部座席のシートベルトは2008年の5月までは「努力義務」だったんです。
【自動車 後部座席のシートベルト着用(出典:警察庁)】
1985年~2008年5月 努力義務
2007年 シートベルト着用率:9.8%
→2008年6月:義務化…37.0%
だから努力義務なのか、義務なのかで大きな違いがあると思います。
ホラン千秋キャスター:
いきなり義務にするのは難しいので、最初は努力義務なのかもしれません。私も努力義務化されて、街中を見ていても自転車に乗っている方でヘルメットをしている方はそこまで目に入らないなという気がして、この壁って大きいですね。
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
こういう報道でまた意識も高まるとは思います。私はデザインにも問題があると思うんです。ヘルメットのデザインではなく、自転車の設計というか、逆にヘルメットかぶったら、どこに置けばいいのか分からない。
昔はオートバイによく乗っていました。ヘルメットをロックする場所とか、椅子の下に収納できる場所もちゃんとあるので、持ち歩かなくてもいい。でも自転車にはないですよね。だからこれはビジネスチャンスなんじゃないですか。
南波キャスター:
ヘルメットを購入しても持ち運ぶのが大変、折りたたみ式とかがあるといいなという声もあります。
それをメーカーの方に話を聞いてみると…。

ーー折り畳み式ヘルメットについては
オージーケーカブト 広報担当者
「耐久性や強度など、安全性を考えると今すぐの実現は厳しい」
ただヘルメットを自転車に取り付けるための鍵などもありますので活用してください。

そしてヘルメットの重要性についてはこんなデータがあります。
【自転車 交通事故の死者数 2022年:336人】
ヘルメットありと比較して、ヘルメットなし:致死率 2.6倍
命を守るためにもやはりヘルメットは大事です。