自転車に乗る全ての人にヘルメット着用が努力義務化されてから1週間です。着用率に変化が出ているのか、大分市内で取材しました。

道路交通法の改正で4月1日から始まった自転車ヘルメット着用の努力義務化。時間帯や年代を問わずヘルメット着用に努めなければなりません。

(八尋記者)「大分市中心部です。努力義務から始まってから数日が経ちますが、ヘルメットを着用している人は少ないように感じます」

自転車利用50人のうち着用は6人

カメラがとらえた自転車利用者数は50人。しかしヘルメットの着用がわずか6人しか確認されませんでした。努力義務化されてから7日で1週間、街頭で聞きました。

(街頭)「プライベートは最近で、学校は高校から自転車登校を始めたので、安心します。何もないより守られている感じがするので」「義務化になったら考えるかな。今は周りの空気を見てというところ」

警察庁が今年2月から3月までに13都府県を対象にした調査では自転車に乗る人のヘルメット着用率は4%にとどまるといった結果に。

一方で、去年までの5年間、全国で発生した自転車の交通死亡事故のおよそ6割が頭のけがによるものだったということです。

(県警察本部 交通企画課・田口哲浩次席)「生身の体なので頭を守ることが非常に大事です。警察庁の統計によると致死率は被っていないときに比べるとおよそ2.6倍高くなるというデータもあるので、頭を守ることがとても重要になってくる」

レンタサイクル利用の時は持参

一方で、レンタサイクルの場合、ヘルメットはどのようになるのでしょうか。大分市が運営するレンタサイクルでは、衛生面が懸念されることやヘルメットの点検が困難なことから貸し出しの予定はなく、市は利用者に持参してほしいと呼びかけています。

ところで、今回の努力義務化について、法律の専門家は事故が起きた場合、自転車に乗った人の過失に影響する可能性があると指摘します。