「すごいことだから伝えたい」久保田智子さんが「真実告知」をする理由

小川彩佳キャスター:
きっとはなちゃんにとって写真アルバムは人生のいろんな局面で、振り返って立ち返ることもできる心の拠り所になっていくんじゃないかなと思いました。実際、はなちゃんに写真アルバムで伝えてみてどうですか。

久保田さん:
文章もすごく一生懸命考えて書いたんですけど、それよりもシールが気になってるって言ってましたね。でも、その後も何度も見ているんですよね。ちょっと前に『パパ、ママこの本作ってくれてありがとうね』って言ってくれて。何かパパとママが伝えようとしてるんだな、それってなんか嬉しいなと思ってくれてるみたいです。真実告知っていうのをテリングっていう言い方もしていて、伝え続けるってことが大切だと言われています。なので、これからも伝えていきたいなと思っています。

山本絵里伽キャスター:
アルバムという形でお伝えになったわけですけれども、真実告知に関して、日本も批准している国連の「子どもの権利条約」の中では、児童はできる限りその父母を知る権利を有するというふうに記されています。つまり、子どもたちは自分の生い立ち、出自を知る権利があるというわけです。この権利が真実告知に繋がっているということですね。

小川キャスター:
最初の真実告知はいつだったんですか。

久保田さん:
私の場合は2歳半ぐらいから生みの親という存在がいるんだよと伝えていました。でも今は0歳くらいから、家に来たらすぐ、出会ったときから言った方がいいよっていう人もいて。ちょっと小さいのにって思われるかもしれないですけど。私の中で大きく2つ理由があって。

まず1つは、自分にとってそれが当たり前のこととして繰り返し言うことって必要だったなと思うんですよね。自然に言うために。あと2つ目はむしろすごいことだから伝えたいなっていう気持ちもあるんですね。VTRで取材をした方、生みの母もそうですけど、子どものために選択をしてくれているので、それは二重の愛情というかとっても素敵な人がいるんだよっていう伝え方ができるんじゃないかなって。伝えたいなと思ってますね。