では実際、時間的にどのくらいの通行止めが想定されているのか? サミット対策・交通部門のトップから貴重な証言を得ました。

広島県警 G7広島サミット交通対策担当 須永敦雄 参事官
「各国の首脳などがどの程度、連続して移動するのか、またはどこからどこまで移動するのかという事情によって異なってくるので、一概に示すことはできないが、大まかなイメージとしては、1人の首脳が移動するに際しては高速道路であれば2時間程度、一般道路であれば15分程度の通行止めになると想定しています」

― 一般道路15分って、けっこう短い?
「車列が通る直前に一般車両を止めた後、最終的な確認を速やかに行ったうえで車列に通ってもらう。なるべく一般交通への影響を少なくしたいとわれわれも考えている」

さらに、現在は幅広いエリアで想定されている一般道の交通規制が、4月下旬にはもう少しわかりやすくなりそうです。

広島県警 G7広島サミット交通対策担当 須永敦雄 参事官
「一般道路の交通規制予定を発表するときには、交通規制の可能性のある路線を『線』で示せるように検討しているところ」

  ◇  ◇  ◇

青山高治 キャスター
「どうなるか分かりませんが、高速道は2時間、一般道は15分と、目安として覚えておくと、なんとなくイメージがふくらみますね」

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん
「高速道路で2時間というのは、けっこう長いですよね。かなり行動には余裕を持って時間をみておかないといけないですね」

中根夕希 キャスター
「首脳がどう動くかは分からないんですよね?」

小林康秀 キャスター
「分かりません。サミットのスケジュールによって時間がじゃっかん、ずれることもありそうです。15分というのも、首脳1人の移動につき15分くらいなので、重なって何人も…ということになれば、もう少し時間がかかるかも知れません。高速道も一般道も、前日には規制される区間と時間帯が県警のホームページで公表され、当日にはTwitterでも案内される方針なので、活用してもらえたらと思います。遠方に行く人はそうとう覚悟をしないといけないかも知れません。

県警は、この期間の県内の交通量を半減させたいとして、▽マイカー利用の自粛、▽事業用車両の運行時間の調整などを呼びかけています。

公共交通機関については、空港連絡バスのほかに、広島市内を走る路線バス、路面電車の運行についても5日に発表がありました。

路線バスについて、▽広島電鉄は、中心部や西部エリアの5つの路線で運休しますが、そのほかの路線では休日ダイヤでの運行となります。▽広島バスは、全路線で土日祝日のダイヤでの運行。▽ほかのバス会社についても中心部を通る路線は休日ダイヤで対応するとしています。規制に伴う渋滞の規模が予測できず、急に運行を取りやめることも考えられるため、このような対応をとるということなんです」

▽広島電鉄 広島市中心部や西部エリア5路線は運休、その他路線は日祝ダイヤ  
▽広島バス 全路線で土日祝ダイヤ
▽広島交通 広島市内乗り入れ路線は日祝ダイヤ
▽芸陽バス 広島市中心部~東部路線は土日祝ダイヤ
▽ボンバス 全路線で日祝ダイヤ
(詳しくは各交通機関のHPなどをご確認ください)

広島電鉄の路面電車については、基本的には休日ダイヤで運行して、西広島から広島港までの路線については日中に運休するということです」

青山キャスター
「学校や職場への影響は大きいようで、休む気になっている人もいるでしょうね」

吉宗五十鈴 さん
「平日にもかかっているので、学校はどうしようかなと思っている子どもたちも多いのでは?」

中根キャスター
「会社によっては休業すると発表しているところもありますが、すべての会社がそうするわけにはいかないでしょうし、いろんな機能が止まってもいけないし、事前に、とにかくその都度、情報を収集しないといけないですよね」

小林キャスター
「う回路もどんな状況になっているかは、当日になってみないと分からないですし、個人事業主の人たちもこれからどうしようかと考える人が多いのではないでしょうか。交通規制の情報にはしっかり注目していきたいですね」